2008年10月21日火曜日

AspireOneにXubuntu8.10betaをインストールしてみた

AspireOneのHDDをSSDに交換した当時はUbuntu(8.04)をインストールしてgnomeデスクトップで使っていましたが、Atom1.6GHzには荷が重いようで全体的にもっさりした動きでした。
そこで軽量デスクトップの代名詞であるXfceを追加でインストールして試したところ、非常に快適になりました。まさにサクサク動くといった感じです。
で、10月30日にubuntu(8.10)が公開されるのとほぼ同時に公開されると思われるXubuntu(8.10)をインストールしなおそうと計画していました。
しかし、待ちきれずにXubuntu(8.10 beta)をインストールしてしまいました。

というわけでインストールして気がついたポイントをメモ。(Linuxについて深く理解しているわけではないので間違いを発見した場合はぜひご指摘願います)

インストールに関してはUbuntu Community Documentationに詳しい情報があったので大変参考になりました。
https://help.ubuntu.com/community/AspireOne

1.無線LAN
 そのままでは動きません。8.04同様にmadwifiドライバを入れてやる必要があります。以下手順。

$mkdir source
$cd source
$wget http://snapshots.madwifi.org/madwifi-hal-0.10.5.6/madwifi-hal-0.10.5.6-r3835-20080801.tar.gz
$tar -xzvf madwifi-hal-0.10.5.6-r3835-20080801.tar.gz
$cd madwifi-hal-0.10.5.6-r3835-20080801
$make
$sudo make install
$sudo modprobe ath_pci

/etc/modulesに「ath5k」を追加。

2.サウンド
 スピーカ・ヘッドホン端子は標準で動きます。ヘッドホンを挿せばスピーカーが自動でミュートされます。内蔵マイク・マイク端子は標準では機能していないように思われます。

/etc/modprobe.d/alsa-baseに「options snd-hda-intel model=auto」を追加。



今回のアップデートで一番うれしかったのは「NetworkManager」が一新されたことです。デザイン的に使いやすくなった上に、ネットワークプレースの切り替えが確実にできるようになったので、頻繁に接続先を切り替える私にとっては涙が出るほどうれしいアップデートでした。

今のところ下記のアプリを追加でインストールして正常に使えています。

Googleデスクトップ
Picasa3.0beta
Skype2.0
Wine
OpenOffice.org 2.4
AdobeReader 8.1.2


時々Xfceのパネルが消えてしまうことがあります。
表示させるには

$xfce4-panel

で表示させ、そのままログアウトすると再ログインしてからは表示されるようになります。


現在の問題点
 何かの拍子に、日本語入力ができなくなってしまいました。OpenOffice.org Writerではなぜか入力できますが、FireFox、マウスパッド、xterm端末などでは入力できません。解決策求む!


追記
上記日本語入力の問題は自己解決できました。
おそらく原因は「scim-bridge-client-gtk」のバグかと思われます。以前google Gadget for Linuxをインストールした時もgtkの調子がよくなかったのでもしやと思い、「scim-bridge-client-gtk」をアンインストールして「scim-bridge-client-qt」をインストールすると問題なく使えるようになりました。

2008年10月12日日曜日

Aspire One + SSD の起動速度を測ってみた

SSDに換装したAspire Oneの起動速度を測ってみました。
OSはXubuntu(8.10beta)です。
測定方法は「電源ボタンを押した瞬間から、Xfceが起動して砂時計(じゃないけど)が消えるまで」の時間をストップウォッチで計測しました。
起動の途中でGRUBの待ち時間3秒、ログイン操作約2秒が余分にかかっていますが、それも含めて計測しました。

 結果 約55秒


EeePCのWindowsXPの起動よりは時間がかかっていますが、体感速度的には十分速いと感じます。
また計測後たくさんのアプリケーションを追加インストールしましたが起動時間は変わりありません。


追記
bootchartというソフトで起動時間のログをとってみました。
起動時間=32秒「bootchartで測定した起動時間」
だそうです。

一番上のグラフを見るとSSDへのアクセス待ち時間を表している赤い部分(I/O(wait))はほとんどなく、CPUの処理時間を表している青い部分(CPU(user+sys))で占められていることが分かります。つまりSSDのデータ転送速度が十分に早いのでCPUが待たされている時間はほとんどないといえます。むしろCPUの処理の方が追いついていないと言えます。

ところで「起動時間」とはいつからいつまでの時間を指すのかいまいちはっきりとしません。色々調べてみるとWindowsの場合、電源ONからWindowsのようこそ画面が表示されるまでを起動時間とすることが多いようです。
これに準ずるとすればLinuxの場合、「電源ON〜ブートローダー起動後」+「bootchartで測定した起動時間」が起動時間になるのでしょうかね。


Aspire OneでXubuntuが起動する様子を動画で撮ってみました。

ログイン画面が表示されるまで約50秒かかっています。
ログイン後はさまざまアプリケーションが起動するので人それぞれ環境によって違うと思います。この動画の場合かなりいろいろなアプリケーションを入れたの状態なので砂時計が消えるまでトータルで1分10秒(ログイン操作時間除く)くらいとなっています。

Aspire OneのHDDをSSDに交換してみた

Aspire Oneに付いていた2.5インチHDDはHGST製の5400rpmなので特に遅いと感じたわけではありませんがSSD(Sorid State Drive)にすればもっと快適になるのではないかと思い、交換してみることにしました。
はじめからSSD版Aspire Oneを買うという選択肢もありましたが、海外レビューサイトの情報では「AspireOneのSSDはMLCで遅い」との評判なのでHDD版を買って正解です。

さて、今回選んだSSDはSamsung製(S-ATA接続2.5インチ32GB MCBQE32G5MPP-0VA)で、シーケンシャルリード100MB/s、シーケンシャルライト80MB/sのものです。SLCなのでランダムリードライトもそこそこ速いです。

秋葉原のArkで購入しました。39980円なり。
5万円のAspireOneに4万円のSSDを取り付けるのは本末転倒な気もしますが・・・趣味なのでコストパフォーマンスには目をつぶることにします。

最近出てきたOCZやPatriot(OCZのOEM?)のSSDと迷いましたが、やはりMLCは信頼性に疑問があるのと大容量を必要としていないので最終的にMtronかSamsungかの2択となり、いつもお世話になっているArkで安く売っているSamsungにしました。
ちなみにMtronはT-ZONEで39980円で売っていました。
性能的にはSamsungもMtronも似たり寄ったりです。


さて、実際の性能はというと・・・体感速度的にはHDDよりは多少速いかなという印象です。
OSがLinux(Ubuntu)のせいもあるとは思いますが、HDDアクセスランプとCPUの使用率を見比べてみるとどうやらCPUの処理待ち時間の方が全体的に長いようです。
OSの起動時間も速くなっているようですが、60秒→50秒といった感じです。(正確なベンチマークはまた後ほど)
ただ、OpenOffice.orgの立ち上がり時間などは大分速くなったなと感じます。


データの分散化が激しいWindowsの方がもう少し顕著な性能の向上があるかもしれません。

今のところの感想としては、ひとまず速くはなったけれどものすごく感動するというほど速くなるわけではないといった所です。