2009年6月22日月曜日

玄箱にSubsonicをインストールしてみた。~まとめ~

去る2009年6月22日にSubsonicのバージョンが3.7betaから3.7にバージョンアップしました。
3.6〜3.7betaではオリジナルのSubsonic.shではなぜかjavaのオプションが動かなかったのですが、betaの外れた3.7では動くようになりました。またbetaで調子の悪かった検索機能も復活しました。

そこで自分の設定した手順を以下にまとめておきます。

■手順1(javaの入手)
まずIBMのサイトからPowerPC版javaを手に入れる必要があります。
下記ダウンロードページからダウンロードしようとするとIBMのIDの入力を求められるので、IDを持っていない場合は新規に登録する必要があります。
ダウンロード先URL
http://www.ibm.com/developerworks/java/jdk/linux/download.html
ダウンロードするファイルは
ibm-java-jre-6.0-4.0-linux-ppc.tgz
が良いでしょう。

ダウンロードしたファイルを玄箱の任意の場所に保存します。
自分はWindowsからsambaの共有ディレクトリ(/mnt/share)に保存しました。


■手順2(javaのインストール)
玄箱の任意のディレクトリにコピーしておいたjavaのアーカイブを任意の場所に展開(インストール)します。
自分は /usr/local に展開(インストール)しました。

# cd /mnt/share
# tar -vzxf ibm-java-jre-6.0-4.0-linux-ppc.tgz -C /usr/local/

さて、インストール自体はこれでおしまいですがこのままではjavaを利用するたびにインストールしたディレクトリ内のjavaプログラム本体を呼び出さなくてはいけなくなります。面倒なので「java」とコマンドを打ち込めば自動的にjavaプログラム本体にリンクしてくれるようにします。(シンボリックリンクの作成)


■手順3(シンボリックリンクの作成)
Subsonicの起動ルーチンが書かれているsubsonic.shを見てみると、javaに関する記述でjavaとJAVA_HOMEの2つが出てきます。javaはjavaプログラム本体を指しており、JAVA_HOMEはjavaプログラム本体がある場所の上位ディレクトリを指しているようです。したがってjavaとJAVA_HOMEのシンボリックリンクを作っておきます。

# ln -s /usr/local/ibm-java-ppc-60/jre/bin/java /bin/java
# ln -s /usr/local/ibm-java-ppc-60/jre/ /bin/JAVA_HOME

ちゃんとリンクできているかはlsコマンドで確認できます。

$ ls -l /bin/java
lrwxrwxrwx 1 root root 39 2009-04-26 22:48 /bin/java -> /usr/local/ibm-java-ppc-60/jre/bin/java
$ ls -l /bin/JAVA_HOME
lrwxrwxrwx 1 root root 31 2009-04-26 23:28 /bin/JAVA_HOME -> /usr/local/ibm-java-ppc-60/jre/
$ java -version
java version "1.6.0"
Java(TM) SE Runtime Environment (build pxp3260sr4-20090219_01(SR4))
IBM J9 VM (build 2.4, J2RE 1.6.0 IBM J9 2.4 Linux ppc-32 jvmxp3260-20090215_29883 (JIT enabled, AOT enabled)
J9VM - 20090215_029883_bHdSMr
JIT - r9_20090213_2028
GC - 20090213_AA)
JCL - 20090218_01

こんな感じに表示されれば大丈夫です。


■手順4(Subsonicの入手)
肝心のSubsonicのインストールへと移りたいと思います。
まずSubsonicの最新版を下記ページより入手し、玄箱に保存しておきます。
ダウンロード先URL
http://subsonic.sourceforge.net/
ダウンロードするのはStand-alone version (all platforms)です。2009年6月23日現在の最新版はバージョン3.7です。

自分は手順1と同様にsambaの共有ディレクトリに保存しておきました。


■手順5(Subsonicのインストール)
まずSubsonicを展開(インストール)するディレクトリを作っておきます。
自分はホームフォルダ内「subsonic」というディレクトリを作りそこに展開(インストール)しました。

# mkdir /home/xxx/subsonic
# tar -vzxf subsonic-3.6-standalone.tar.gz /home/xxx/subsonic

※「xxx」は自分のユーザー名


■手順6(Subsonicの基本設定)
展開したディレクトリ内のsubsonic.shを編集して基本設定を行います。

# cd ./subsonic
# vi subsonic.sh

SUBSONIC_HOME=/home/xxx/subsonic (Subsonicをインストールした場所)
SUBSONIC_HOST=0.0.0.0
SUBSONIC_PORT=8080 (アクセスするためのポート番号)
SUBSONIC_CONTEXT_PATH=/
SUBSONIC_MAX_MEMORY=64
SUBSONIC_PIDFILE=
SUBSONIC_DEFAULT_MUSIC_FOLDER=/mnt/share/Music (音楽ファイルのある場所)
SUBSONIC_DEFAULT_PODCAST_FOLDER=/mnt/shre/Music/Radio
SUBSONIC_DEFAULT_PLAYLIST_FOLDER=/home/xxx/subsonic

ほとんどがデフォルトのままですが、以上でSubsonicのインストールと基本設定は完了です。
さっそくSubsonicが起動するか確認してみましょう。

# ./subsonic.sh

上記コマンドを実行してからSubsonicの起動が完了するまで5~6分かかります。
じっと待っているが耐えられない人はtopコマンドで本当に動いているか確認してみると良いでしょう。

$ top

javaのCPU利用率50~100%くらいで推移していればがんばって起動している最中です。

完全に起動したらブラウザからSubusonicにアクセスします。
http://玄箱のIPアドレス:8080/
でSubsonicのログイン画面が現れるはずです。
デフォルトのログインIDとパスワードはadmin、adminです。
adminでログインすると各種設定ができるので任意に設定します。
はじめにLangageを日本語に変更しておけば各種設定作業がやりやすくなると思います。

以上、玄箱にSubusonicをインストールしてみた。~まとめ~ でした。

2009年4月28日火曜日

玄箱にSubsonicをインストールしてみた

 SubsonicとはJavaで動くメディアストリーミングサーバーです。
httpプロトコルで通信でき、ブラウザからアクセスできるのでインターネット接続環境とブラウザがあればどこからでも利用できるのが魅力的です。
再生できるファイルは基本的にはmp3だけであり、Windows版ではプラグインの導入でAAC、OGG、WMA、FLAC、APEなどのファイルもリアルタイムでmp3に変換して再生できるようです。(Linux版は未サポート)
公式ページにデモアカウントが用意されているのでアクセスして使用感を試してみると良いでしょう。
 設定項目等の日本語表示には対応していませんが、日本語ファイル名やmp3のID3タグなどの読み込みは問題なく、普通に日本語で表示されました。
ただしID3タグの文字エンコード形式によっては文字化けするようです。
itunesなどでID3 ver2.3or2.4(UTF-8)などに変換すれば問題ないでしょう。自分はmp3は全てID3 ver2.4(UTF-8)に統一しています。
ジャケット画像も表示してくれるのでなかなかクールです。


公式ページのスクリーンショットを拝借

インストールは下記の手順で行いました。

 まず下準備としてバージョン5以降のJavaをインストールする必要があります。
公式ページのinstractionにはSun Java 5もしくはそれ以降のバージョンとありますが、玄箱はPowerPCアーキテクチャなのでSunの公式ページにあるJavaは使えません。(x86用しかない)
そこで下記のIBMのページからPowerPCバージョンをダウンロードしてきます。(IBMにID登録する必要あり。)
http://www.ibm.com/developerworks/java/jdk/linux/download.html


ibm-java-jre-6.0-4.0-linux-ppc.tgz
をダウンロードして玄箱へ転送します。
インストールはアーカイブを任意の場所に展開し、シンボリックリンクを作ります。(これで良いのかは疑問ですが・・・ひとまず動いてはいます。)
自分は以下のように設定しました。

# tar -vzxf ibm-java-jre-6.0-4.0-linux-ppc.tgz -C /usr/local/
# cd /bin
# ln -s /usr/local/ibm-java-ppc-60/jre/bin/java java


 次にsubsonicのインストールです。
こちらもアーカイブを任意の場所に展開するだけで完了です。
自分は以下のように設定しました。
※xxxはユーザー名

# mkdir /home/xxx/subsonic
# tar -vzxf subsonic-3.6-standalone.tar.gz /home/xxx/subsonic

 展開したディレクトリ内のsubsonic.shを編集して基本設定を行います。
# vi subsonic.sh

SUBSONIC_HOME=/home/xxx/subsonic (Subsonicをインストールした場所を指定)
SUBSONIC_PORT=8080 (アクセスするためのポートの設定。通常はデフォルトの8080で良いと思う。)
SUBSONIC_CONTEXT_PATH=/もしくは/subsonic (何の設定か良くわからない。参考ページでは/subsonic推奨)
MAX_MEMORY=64 (最大メモリ占有量の設定?デフォルトの64で問題なさそう。)

 さて後はSubsonicを起動するだけです。が、ここで問題が発生しました。
本来ならばsubsonic.shを実行すると起動してくれるはずなのですが、うまく起動しません。
そこで、ひとまず動けば良しということでsubsonic.sh内の基本設定の下に記述されている起動コマンドをコメントアウトし、自分は下記の1行を追加しプログラム本体を直接起動するようにしました。

/usr/local/ibm-java-ppc-60/jre/bin/java -jar subsonic-booter-jar-with-dependencies.jar&

 この場合、基本設定は反映されませんのでポート80で起動します。
また起動には5分間くらいかかりますのであせらず完全に起動するまでじっくり待ちましょう。玄箱のCPUで動かすには少々荷が重いようです。
起動してから5分ほど経ったらブラウザで下記のようにhttpで玄箱のアドレスを指定してアクセスするとSubsonicのログイン画面が表示されるはずです。
動きがもっさりしてて遅いのでブラウザが読み込み中のままになってもしばらく待ってみましょう。

http://玄箱のアドレス:設定したポート/

 因みに外部からのアクセスも問題なくできました。(ルーターなどの設定は各自。)
これでインターネット接続環境がある場所いつでも好きな音楽が聴けるようになりました。
内部からのアクセス、外部からのアクセスどちらでももっさり感は変わらないので、玄箱のCPU、メモリあたりがボトルネックになっているようです。

 デフォルトのログインID、Passはadmin、adminです。
ログイン後速やかに変更しましょう。

 adminでログインするとsettingsで音楽ファイルあるディレクトリを指定できます。(自分の場合は/mnt/share/Music)
指定場所以下のディレクトリを読み込んで画面左側のインデックスにABC順にリストアップしてくれます。


設定・使い方は下記ページを参考にしました。
http://sourceforge.jp/magazine/08/11/12/023258


参考ページ
http://caviar.air-nifty.com/note/2006/05/airproxy3airpro_c8dc.html
http://sourceforge.jp/magazine/08/11/12/023258



追記
 下記ページにて7bit様が日本語表示パッチを有志で配布されています。
自分もありがたく使わせていただいております。日本語の方が直感的に操作でき、大変便利です。
http://nanabit.net/blog/2009/04/15/subsonic-ja/

追記2
上記日本語表示パッチについて
5/8に公開されたSubsonic 3.7.beta1から正式に組み込まれたようです。
パッチを当てずとも言語設定で日本語を選べば良いようです。

2009年4月4日土曜日

Ubuntu 9.04 betaの起動速度を計ってみた

Aspire OneにインストールしたUbuntu 9.04 betaの起動速度を計測してみました。

まず電源Onからデスクトップが完全に立ち上がるまでの時間をストップウォッチで計測しました。
ちなみにGRUBのOS選択画面での待ち時間4秒、ログイン操作時間約3秒を含んだ値です。

で、結果は「45秒」でした。

十分に早いのではないでしょうか?
特にチューニングなどもせずにインストールしたままの状態ですので、もう少し設定などを突き詰めれば早くなるのかもしれません。
8.10ではインストールしてあるソフトなど今と環境が違うので一概には比べられませんが55秒かかっていました。たった10秒の差ですが、割合的には20%近く高速化していることになります。ここまで来ると起動で待たされるという感覚がなくなってきます。

次にbootchartでの計測値ですがなんと「14秒」という驚異的な値となりました!
9.04で大幅に起動時間が早くなるとは言われていましたが、実際の計測値を見ると本当に驚きます。8.10の起動時間は32秒でしたので半分以下となっています。8.10の計測値はこちら
下の画像は計測結果のグラフです。

2009年4月3日金曜日

Ubuntu 9.04 beta on Aspire One

Aspire OneにUbuntu 9.04 betaをインストールしてみました。

8.10からのアップデート手順
端末で
$update-manager -d
あとはアップデートマネージャのウィザードに従ってインストールするだけ。

●私の環境での不具合
ATOK X3 for Linux (atokx3up2)をインストールしてある環境で9.04にアップデートすると、OS起動後全てのアプリケーションがクラッシュしてしまい立ち上がらない。
→iiimxがクラッシュしてるっぽいので一度コマンドラインでログインし、
$sudo apt-get purge iiim-x
でATOK関連のモジュールをアンインストール(よくわからないのでiiim-x以外にもiiim-*は全てアンインストールした)したら正常に起動するようになりました。再度ATOKをインストールしなおしたらクラッシュすることなく正常に使えています。
ただしATOKのタスクバーを縦型にするとバーは横型でその中の文字だけ縦型になります(笑)。Justsystemがアップデートしてくれるまで待つしかないでしょう。


今のところ無線LAN、サウンドなどはデフォルトの状態で正常に動いているようです。
特に無線LANは今までWPA2を使用しているとうまくつながらなかったのが嘘のように快調に動いています。ちなみ私の使っているアクセスポイントはFONのMyPlaceです。

8.10に比べると起動が目に見えて速くなりました。また動作も若干軽快になったように感じます。プラシーボかもしれませんが。
ついでに音量・輝度調節等したときに出てくる通知表示がかっこよくなりました。


追記
無線LANの設定を8.10の設定のまま(ath_pci)で使っていましたが、WPA2で通信しているとしばらして切断される現象が確認されました。9.04をクリーンインストールする場合はath5kドライバが自動で組み込まれるので問題ないと思います。
調べてみたところ、Ubuntuのコミュニティーページにしっかりと動作検証情報が載っていました。

因みに自分は下記の通りに設定しました。

/etc/modules に「ath5k」を追記(ath_pciの記載がある場合は削除かコメントアウトしておく)
/etc/modprobe.d/blacklist-ath_pci.conf に「blacklist ath_pci」「blacklist acer_wmi」を追記

無線LANのアクセスLEDを光らせるために下記のモジュールをインストール
$apt-get install linux-backports-modules-jaunty


追記2
左側のSDカードスロット(Storage Expansion)はOS起動後にSDカードを挿入しても自動で認識してくれるようになりました。右側のカードスロットは相変わらず起動前にカードを挿入しておかないと認識できません。
ATOKのバグがもう一つありました。変換候補の意味の表示が全て縦書きになってしまっています。
余談ですが、Justsystemの筆頭株主がキーエンスになったとニュースに出ていました。ATOKは重宝しているので無くなってしまう様なことになるとかなり困るのですが・・・。特にLinux版なんかは儲かっていないだろうからなぁ。

2009年2月8日日曜日

Ubuntu設定備忘録

ごみ箱・ホームフォルダなどのアイコンをデスクトップに表示
$ gconf-editor
apps→nautilus→desktop
で必要なアイコンにチェックを入れる。

ゴミ箱 trash_icon_visible
ホーム home_icon_visible
マイコンピュータ computer_icon_visible
ネットワーク network_icon_visible

2009年1月19日月曜日

玄箱でitunesサーバを動かしてみた

mt-daapd(FireFly)のインストール。apt-getで簡単にインストールできます.
# apt-get install mt-daapd

初期設定をする.
# vi /etc/mt-daapd.conf

自分は以下のように設定しました.
mp3_dir = /mnt/share(音楽ファイルのあるディレクトリ)
servername = mt-daapd(itunesなどに表示される名前)
scan_type = 0(スキャンタイプ.よく分からないがデフォルトで0)
rescan_interval = 300(音楽ファイルが追加されたかを確認する間隔.秒単位)

音楽ファイルが追加された際に自動的に曲リストを更新させるにはmt-daapdのグループとユーザーを作成しなくてはいけないようです。

グループの追加.
# addgroup mt-daapd

ユーザーの追加(ユーザーをmt-daapdグループに追加、ホームディレクトリは作成しない).
# adduser --system --ingroup daapd --no-create-home mt-daapd

設定反映のため再起動.
# /etc/init.d/mt-daapd restart

Windowsでitunesを起動すると左側の共有にmt-daapd.confで設定したservernameが表示されます.クリックすれば曲の一覧をサーバーから取得してくれるはずです.
UbuntuではRythmboxがitunesのかわりになります.

httpで設定ページを表示して設定することも出来ます.
ログインユーザー名と初期パスワードは(user:mt-daapd, pass:mt-daapd)です.
http://玄箱のアドレス:3689/

曲リストのファイルは以下の場所にあります.
何か問題が起こったときはこのファイルを削除すれば曲リストはリセットできます.
/var/cache/mt-daapd/songs3.db

2009年1月18日日曜日

compizの設定備忘録

有効にした機能
■デスクトップ
 ・Desktop Cube
 ・Rotate Cube
 ・ウィジェット・レイヤ
■エフェクト
 ・Window Decoration
 ・アニメーション
■画像の読み込み
 全て有効
■ユーティリティ
 ・Dbus
 ・Regex Matching
■ウィンドウマネジメント
 ・ウィンドウのスナップ
 ・シフト・スイッチャー
■未分類
 ・Move Window
  →Constrain Yを無効(ウィンドウを上方向にはみ出させることができる)